古い建築図面を見て、その物件の歴史に美を感じる。

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超芸術トマソンをご存じだろうか?

超芸術トマソンとは

以下、ウィキペディア先生より

超芸術トマソン(ちょうげいじゅつトマソン)とは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。その中には、かつては役に立っていたものもあるし、そもそも作った意図が分からないものもある。 超芸術を超芸術だと思って作る者(作家)はなく、ただ鑑賞する者だけが存在する。

お堅い説明文で分かりにくいので、要約すると

リフォームや改築増築、区画整理などにより
誰も見向きもしないような街の隅や住宅で、明らかに不要なものが、にも関わらずそのまま残され、あまつさえ管理・補修を受けていることさえある。その美しい遺物こそがトマソンなのである。

CA370008

語源は

「トマソン」という名は、ほかならぬ読売ジャイアンツの四番打者、ゲーリー・トマソンに由来する。
彼は鳴り物入りで巨人軍に招聘されたが、二年目である1982年には、四番打者でありながら「扇風機」と呼ばれるほどに三振を繰り返した。その姿に「美しく保存されている無用の長物」を見た赤瀬川原平とその一派が、これら超芸術の一分野の名として「トマソン」を採用したのである。

最近、見つけた物件の増改築前の
確認申請書と建築図面を見て、物件の歴史を感じました。

その物件には2帖の役に立たない小部屋があり
部屋の角には、謎の開かずの扉がありました。

後日、物件の新築当初の建築図面を見てみると
どうやら、その2帖の小部屋は元々「湯場」と書かれてありました。
つまり風呂ってことですね。

そして、開かずの扉は
扉の先が、お土間のお勝手場になっており
現在は床張りのダイニングになり、食器棚で
扉の先が塞がれていた分けです。

そんな、古い建築図面に浪漫を感じるのが
超美術トマソンと言うのだと最近知りました。

物件の内覧だけじゃなく、古い建築図面を見るのも楽しいものですね。

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